例年通り年末に解禁した長湖が極めて厳しい状況の中、本湖である猪名湖は暖冬によりなかなか解禁しないというわかさぎ穴釣りファンにとってはやきもきさせられた平成16年の幕開けとなりました。
長湖は解禁の日にどっと釣り人が押し寄せ、解禁日でさえも朝8時くらいには喰いが止まってしまうといった状況だったようです。その後、全面解禁した後も状況は好転せず、地元のベテランの方々でさえ釣れないといった惨たんたる状況が続いていたようです。
そんな中でも、正月があけるとワカサギの穴釣りに行きたい、いつ行けるかなあ、早く解禁しないかなあ、休み取れるかなあ、と思い始めるわけで、思い始めたらもう居ても立ってもいられません。平成16年1月11日、12日の2日間、今年も松原湖で氷上のワカサギ穴釣りを楽しんできました。
1月11日の朝、長湖の大門前に穴を開け今シーズンの幕開けです。魚がいません。ほとんど当たりません。夜明け前の6時30分から9時までわずかな竿先の変化も見のがすまいとずっと神経を集中して釣りをしました。竿先だけを見続けて、何も考えず。幸せな時間。あたったのかあたってないのかわからないようなあたりを感じながら、そして時折、道糸を左右に振って私を興奮の極みに立たせながら、ワカサギが穴の中から姿を見せました。8時過ぎまでで13尾。その後はノーあたり。立花屋さんに昼飯を食べに行って休憩しながら午後4時までやりましたが、その後2尾を追加しただけで、結局15尾。参りました。惨敗です。でも、楽しかった。
翌1月12日は急遽解禁となった猪名湖で釣りました。夜明け前の朝早くから多くの穴釣りファンが集まり、餌や釣り券を求める人で立花屋さんは大変なにぎわいでした。待ちに待った本湖の解禁日、穴釣りの人気の高さを再認識させられました。早朝の気温はマイナス14度、月が煌々と湖を照らしていました。松原湖は6時半から氷に乗る規則になっていますが、この日ばかりははやる気持ちを押さえられずに早めにそれぞれの狙ったポイントに散っていく人が多く見受けられました。
数を狙って弁天島から立花屋前へのラインに入る人。型を狙ってウバの懐へ入る人、松原館沖の禁止ロープ沿いに入る人、山際へ入る人
私は立花屋さんに集まった人の多さを嫌って、一般的には解禁日以降に高ポイントと言われている山際に足を向けました。岩盤前の風倒木の前、岸から8メートル程のところに穴を開け、事前に餌を付けておいた仕掛けを落としました。一投目からあたりが来ましたが根掛かりです。仕掛けを引っ張って取り、再び落とすとまたあたり、しかし再び根掛かり。道糸を引っ張ると仕掛けを取られてしまいました。解禁日の朝一の一番釣れる貴重な時間を穴開けポイントを間違えてしまいました。すぐさま岩盤寄りに5メートル程移動し釣り再開です。すぐにあたりがありました。2年魚と思しき綺麗なワカサギです。解禁日のワカサギは明確なあたりを竿先に伝えてくれます。次々と上がるワカサギ。さすがに解禁日です。10時くらいまではは2年魚主体に釣れましたが、その後は爪楊枝のような1年魚も釣れ始めました。ほとんど1日中あたりが続き、1荷やトリプルもあり、午後3時の納竿時までの釣果は215尾でした。
気持ちよくあたりを感じ、それにあわせもピッタリと決まったりした最高の釣りが出来て満足していますが、数的にはもっと釣れる筈だと思います。何が違うのか?答えは判っています。
手返しです。餌の付け替え、道糸の手繰り、魚のはずし、釣り座の構え等々、一連の動きがまだまだベテランの方とは比べ物にならないのです。今回は解禁日という事もあり、紅さしのカットをメイン餌にしました。1匹の紅さしに2本の秋田狐の2号針を刺し、はさみで切る。紅さしの尻の方から刺すわけですが、スーッと刺さらない事もあるんですね。針がさしの皮を通ってないのに無理矢理に針先を出そうとするから潰れてしまうのです。さしのつかみ方や針を刺す部位や抜き出す部位など微妙なことが違うような気がします。
あたりがあって、あわせをくれて、竿を置いて、道糸を手繰る。段をつけずに、一連の動作をスムーズに行う。テントの中でも手繰った道糸が腕に、着ている洋服の繊維に引っ掛かる。暖かいテントの中でもナイロン製の腕カバーをつけるかナイロンのペラジャンを着る等工夫する必要がありそうです。
仕掛けの全長は50cm位ですから仕掛けの一番上を持って魚をつかみます。下あごに針掛かりした場合は両手を使って丁寧にはずすしかないのですが、なんか裏技がありそうな気がします。
釣り座の構え方もテントの中の荷物の置き方も実は重要だったりするのではないかと思います。手繰った道糸が氷のかけらにひっからないように穴の周りの氷を丁寧にはらうことや、釣ったワカサギを入れるタッパーの置き場所、餌の置き場所などもベテランとにわか釣り師では違うんだと思います。
今後はこのような細かい事を突き詰めていきたいと思った平成16年の釣行でした。